東洋大学オンライン授業

◆東洋大学理工学部生体医工学科 1年生向けWeb授業
ハモニケーションワークショップ「つくろう!わたしのうた」
〔2020年6月23日〕〔90分授業〕〔参加者120名〕

東洋大学 理工学部 生体医工学科@ToyoBmeでハモニケーションのオンライン授業を行いました。
日立CMソング「この木なんの木」の歌詞をテーマに沿って作詞するという内容です。

自分の心の声を聴くこと、それを誰かに伝えること。そこにもハーモニーがあります。一年生対象の授業でしたが、皆さんはまだ一度も登校どころか、お互いの声も顔も見たことがないのだそうです。この日、オンライン上ですが初めて声と映像のミュートを解除して一緒に歌いました。

背景

新入生が全員履修するカリキュラム。本来はグループワークも多い。今年は新型コロナ感染拡大の影響でオンラインで授業を行っており、回線の負担を減らすために受講生は音声・映像共にオフ。発言はチャットのみ。そのため新入生は互いの声を聞いたこともなければ、顔も見たことがない状態だった。

ワークショップの流れ

当日の流れ(東洋大学)
今回の課題曲「この木なんの木」(日立グループCMソング)

ワークショップの中で“うたづくりに大切なこと”をお話しましたが、実はこのことはハモニケーションにも通じるポイントです。自分の心の中により深く向き合うことや、それを共有するため“相手に伝わるように”表現することなどを意識してワークを進めていきます。(コミュニケーション+ハーモニー=「ハモニケーション®️」)

〈うたづくりに大切な3つのこと〉
・情景
「古池や蛙飛び込む水の音」
・オリジナリティ、独自性
他の人と違うということ。
・伝える
「うたう=打ち合う」相手あっての“うたう”。

出来上がった歌を講師が歌って共有しつつ、コメントしていきました。
皆さん印象的な表現の個性豊かな歌詞をたくさん書いてくれました。『パンがなる木ですから、誰も飢えずに済むでしょう』と書いた人がいました。まさにアフターコロナのシェアエコノミーを予言するかのようなメッセージ。何に興味を持っているのか、どういう目線で見ているのか等、短いフレーズの中から感じとれる情報に想像が膨らみますね。まだお互いの考えについて詳しく知らない学生さん同士、新たな発見があったようで、楽しみながら「ハモニケーション」を深めてくれました。

本来であれば大学という場は、先生方からの教えを学べるだけではなく、学生同士でお互いの考えを交わし議論する中で成長が得られる面もあるように思います。制約がある環境の中で先生方や学生さんがいろいろな方法を模索されています。少しでもハーモニーで学びの場に貢献できるよう、引き続き様々なハモニケーションの手法を研究していきたいと思います。

受講者アンケート

今回の授業を受講した学生の皆さんへのアンケート結果をご紹介します。

Q4.のオススメ度にした理由を教えてください。

初対面の人ともすぐに楽しく関わることができたから。

音楽を通して他者の人間性などが理解できたり、共感し合えることを知れるから。

一体感を得られたのがとても良かった。

この自分の気持ちを共感するのに歌は良い方法だと考えたからです。今日作曲した曲を広めて、世界中で広めて一団となれたら良いと思いました!

自分だけでは味わうことのできない世界を体験してほしいから。

今まで人前で歌を歌う、考えた歌詞を伝えることに抵抗があったのですが、今回の講義を受けて少し抵抗がなくなりました。そして歌の影響力、歌がどれだけ私たちの生活に身近なものなのかを感じることができました。この歌の力をもっと周りの人たちにも知ってもらいたいと思ったからです。

楽しいし、お互いが違うハーモニーを出すので様々なことを知れるから。また、このことによりいい組織、チームができると思うから。

新入社員が交流を深めるのに、このワークショップはうってつけだと感じました。

今日の講義でみんなで声を出して歌ったことが楽しいと感じたから。

うたづくりワークショップのねらい

うたづくりワークショップのねらい

作曲・作詞は特別なことではなく、日記を書くように誰でも取り組むことができます。本ワークショップでは、自分の感情の見つめ方、それを相手に伝わる・共感を呼ぶように言語化していく方法をワークショップ形式で実践していくことで自己認識を深めていくねらいがあります。それからつくった歌をシェアしたり、テーマに沿った一つの歌をみんなでつくる作業をすることで仲間意識や一体感の醸成につながります。そして歌という作品となれば、共通の財産として歌えばいつも一つのチームになることができます。
うたづくりワークショップは、地域交流イベントや研修、授業などの各種形式、またチームビルディングやコミュニケーション活性などの目的に応じて、メニューを一緒にご相談しながら決めていただけます。オンライン開催も可能です。
詳しい資料・ご質問などご気軽にお問い合わせください。