アカペラ体験ワークショップ

お互いの声を使ってハーモニーをつくるアカペラ(無伴奏演奏)ワークを通してコミュニケーションを学んでいきます。「相手をよく観察する」「自立する」「信頼する」などハモるために必要な“ハモニケーション思考”について一緒に体験しましょう!

どんなことをするの?

体を使ったリズム遊び

声を出す前に手拍子やボディパーカッションを使って音のリズムをつくっていきます。

複数の音を出してみよう

例えば、ドとソの2音やドミソの3音でハモりにチャレンジしてみましょう。“正解の音”というのは実はないんです。「気持ちよい」「響いている」「不思議な感じ」。音の重なりを自由に感じてみましょう。

曲をハモってみよう

チャートの一例
チャートの一例

パートに分かれて練習したあと、全体で合わせハモることを目指します。楽譜は使わずチャートやステップなど体の動きで感覚的に音程をイメージしながら行います。

もっとハモるには?ディスカッションしよう

LBCtop

「どうやったらもっとハモれるか」「どうしたらもっと楽しいか」を皆で考えます。「揺れる」「手拍子をする」など出てきた意見を実践し全員で場をつくりあげていきましょう。うまくいかないときの自分の行動や思考のクセを見つめるチャンスでもあります。

豊かな声が出る体の使い方

緊張すると体が固まって声が出にくくなったり、早口になってしまったりしたことはありませんか?プレゼンテーションや発表会など「歌う」以外のときも役立つ体と心の使い方をお伝えします。

コーラスアレンジを考えてみよう

アカペラ体験ワークショップの様子

コーラスで「アー」や「ウー」など、あるいは歌詞をもじったものを入れてみたり、掛け声や指パッチンを入れたり、そのときそのメンバーだけのオリジナルアレンジを加えてみましょう。

成果を披露しよう

グループに分かれて練習し披露したり、撮影して皆が歌う姿を観てみましょう。

Q.音楽や合唱をやったことはないけれど大丈夫?

ぜひご参加ください。ハモニケーションワークショップは音楽テクニックの教室ではありません。専門的な楽譜も使いません。参加の仕方はいろいろ。声を出すのが苦手な方はリズムパートを担当したり、ハモりを聴いて気づきを共有するなど「歌う」以外の参加の仕方があります。必要なのは、そこに居る皆の声をよく聴く、この姿勢だけです。

ハモるために大切な3つのこと

剣豪宮本武蔵が著した「五論書」に「観(かん)の目つよく、見(けん)の目よわく」という一節があります。「目の前の細やかな動きに惑わされず、全体の氣の動きを観よ」という教えのようですが、ハモるときにもこの考え方は大切です。声は揺らぐもの。相手の声を表面的に捉えるのではなく、よく観察して相手が本当に出したいと思っている音を理解することが、ハーモニーをつくる第一歩といえるでしょう。

まずは自分に与えられたパートの音を一人でも歌えるように準備すること、自立して歌えることが必要です。加えると、相手の音を聴きながら微調整できるようなニュートラル(中立)な自律が望ましいです。

聴く人に届いて共有・共感できて初めて「歌」になります。相手にとって心地よい音程、リズム、音量、音圧、音質であるかどうか。常に相手のことを意識して歌うことが必要です。

参加者様の声

アカペラ体験ワークショップ

堅苦しくなく自由な雰囲気で音や声を出しながら発散することができてとても気持ちの良い時間だった。改めて人と人のハードルを下げる効果が音楽、ハモりにあることを実感しました。年齢・性別・国籍に関係なく参加できる。

間違えてもズレてもハモるところを皆で探し合う“ゆらぎ”を楽しいと感じて“ゆらぎ”があってもいいことを学びました。家族の失敗や意見のズレもあっていいし、その“ゆらぎ”を楽しもうと思いました!

とりあえずやってみる。お互いをポジティブにフィードバックし合うというのは仕事でも活かしたい精神。

参加者一人一人が主体的に自分の意見を言うことができており、また誰かが言った意見を皆で受け止めて膨らませながら形にしていく過程もとても楽しかったです。

滋賀県草津市でのワークショップにて。(hamo-labo YouTubeチャンネル)

とにかく愉しかったです。大人数でハモれない人が集まって頑張ってハモろうとしている過程で、誰かが楽しくなってしまい、踊り出したり歩き出したりと不思議な一体感、グルーヴを作り出しているように思いました。
大切に思ったことは周りの声を聞くこと。周りの音をシャットダウンせずに傾聴して周りの音・本音に共鳴すること。本音と本音をぶつけなければ伝わらない。

最初はとても緊張しましたし私自身歌を歌うことは苦手でしたが、自分自身そのままを認めて歌っていいこと、間違えてもいいと言ってもらえたことで楽しく気持ちよく歌えました。初めて会った方々ばかりでしたが、ハモって一体感が味わえた後は、まるで友だちのように感じれたことが不思議でした。自分のことだけではなく相手(他人)の気持ちがあることを改めて思い出しました。相手の気持ちになって考えることを言葉でなく感覚で理解できたように思います。

ミクロネシア連邦でのワークショップにて。ハモニケーションは世界共通です。

アカペラ体験ワークショップ事例