【動画公開】hamo-laboオンラインアカペラ合唱部 #うちハモ

2020年5月5日こどもの日、完成した動画を公開しました!

子どもたちは今、合唱部や友達とやりたかったこと、練習・発表する場、参加するはずだったコンクールが無くなったり、熱心に取り組んできたことや、普通の学校生活もできなくなって、とても残念で悲しいやりきれない気持ちとどうにか折り合いをつけて頑張っている。寂しさ、怖さ、不安を感じている。そんな中でも子どもたちは敏感で、家族や周りの人たちのことも気にしている。

今回のZoomを使ったオンライン練習会では、最初の発声練習だけでもみんなすごく活き活きとした表情をみせてくれた。きっと、こういう当たり前だったみんなで声出しできる場すらなくなって寂しかったんだろうなと改めて感じた。感想を聞くと「楽しい!」と弾ける笑顔で答えてくれた。

オンライン練習会では歌以外の話もした。「みんなの周りはどうかな?大丈夫?」「あんまり元気じゃない。」苦笑いの表情で答える子どもたち。長く生きている人も一度も経験したようなことが世の中に起こっている。やっぱりみんな不安になるし元気になりにくい。こういう時だからこそ歌える人は、僕は歌って欲しい。きっとそんなみんなの歌が周りを勇気づけるし、みんなが楽しそうに歌っている姿がいっぱい集まった動画ができたら、きっとみた人は元気になる。そういう話をしているときの子どもたちの真剣な表情。力強くうなづいてくれていた。

何回も練習して、自分で振りつけも考えて、撮影をどうしようか家族と相談して、衣装もそれぞれ着飾ったり、送られてきたみんなからの動画をみていると頑張りと工夫がすごく伝わってきた。
撮る時は一人だけど、周りでみんなが歌っているのをイメージして歌おう。Oh Happy Dayは『歌の祈りにより不安や寂しさが洗い流される。調和への努力を忘れなければ喜びに満ちた毎日がおくれる。』っていう意味の歌。みんなに届ける気持ちを込めて歌おう。そう伝えていたことを、それぞれが一生懸命表現しようとしているのを感じた。

今回のオンラインアカペラ合唱部へ参加申し込みは80名、参加者から送られてきた動画は54。そこにINSPiメンバーが加わり合計60の動画を組み合わせた。なかにはお母さんが発熱され隔離生活になってしまったため撮影できなかった子もいた。お母さんからは「廊下の向こうからOh Happy Dayをハミングしている声が聞こえ、きっと素敵な音楽としてインプットされていると思う。」というメールをいただいた。今回の動画をみて感じることはきっと人それぞれ。ぜひその感情を大切にしてほしい。

最後に、参加してくれたみんな、それを承諾してくれた保護者の方々、プロジェクトへ全面的に協力してくれたINSPiメンバー、サポーターズチケットを購入して支えてくれたみなさん、この動画をみてくれたあなたに感謝申し上げます。

杉田 篤史